愛知県弁護士会所属 弁護士 服部一将 かにえ法律事務所

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2016年3月

3月 12 2016

訴訟費用は被告の負担とする

 民事事件の訴状には,ほぼ必ずと言っていいほど,「請求の趣旨」(原告が裁判所に出して欲しいともらっている判決の結論を書く部分)に
 
 
 訴訟費用は被告の負担とする
 
 
 
という1文が入っています(被告が複数の場合には,「被告らの負担とする」となっています)。
 
 
 
 被告として訴状を受け取られた方の中には,「これは大変だ」と思ってしまう方もいらっしゃるのですが,ここでいう「訴訟費用」には,原告が代理人弁護士に支払っている弁護士費用は含まれません。
 
ですので,「訴訟費用」の負担を裁判所に命じられたからといって,被告が原告の弁護士費用を負担することはないのです。
 
 
 
 では,ここでいう「訴訟費用」とは何でしょうか?
 
 
「訴訟費用」とは,原告が訴状に貼った印紙代,原告が裁判所におさめた郵便切手のうち使われた部分,当事者・証人等の旅費・日当などを指しています。
 
 
 
 しかも,実際にはほとんどの場合,判決で「訴訟費用」の負担が被告に命じられていても,原告側は「訴訟費用」の取立てをおこなっていません。
 
 
 なぜかというと,「訴訟費用」の取立てを正式に行うためには,裁判所で訴訟費用額確定処分の手続きを取らなければいけないのですが,その手間に比べて「訴訟費用」の額は小さすぎるからです。
 
 
 ですので,訴状にある訴訟費用に関する記載は,実際にはほとんど気にする必要はありません。

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