愛知県弁護士会所属 弁護士 服部一将 かにえ法律事務所

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弁護士ブログ

2015年6月

6月 30 2015

親族後見人による不正への対策 ②後見制度支援信託

 

 

 後見監督人を付ける方法と並んで,親族後見人による不正防止策として行われているのが「後見制度支援信託」です。

 

 後見制度支援信託とは,被後見人の財産のうち,日常生活に必要な金額以外の金銭を信託銀行に信託してしまうというものです。

 

 信託銀行に預けてあるお金を使う必要ができた場合には,家庭裁判所に申し出て指示書を発行してもらい,その指示書を使ってお金を入手することになります。

 

 この制度は法律上に根拠があるわけではありませんが,平成24年2月に開始され,新規案件だけではなく,既に後見が開始している案件についても利用が進んでいるそうです。

 

 名古屋家庭裁判所では,預貯金総額が1200万円以上あり,親族を後見人とする案件では,原則として,後見監督人あるいは後見制度支援信託を利用する運用となっているようです。

 

 専門職の後見監督人を付けると監督人報酬がかかりますが,信託銀行に信託する場合には,信託報酬がかかるものの,監督人報酬に比べれば安いという事情があるそうです。

 

 しかし,後見制度支援信託を利用する場合,既存の預貯金については解約ないし大幅な引き出しをすることになりますので,そうした点に抵抗感を感じる方もあると思います。

 

 なお,後見制度支援信託を利用する場合,信託完了までは専門職が後見人をつとめ,信託完了後は親族が後見人に就任する(専門職後見人は辞任する)「リレー方式」,あるいは,親族後見人と専門職後見人がそれぞれ権限を分担して後見業務をおこなっていく「複数方式」とがあるとのことです。

 

 


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6月 24 2015

親族後見人による不正への対策 ①後見監督人を付ける

 先日,成年後見に関する研修に出席してきました。

 

 その研修で聞いてきた最近の成年後見に関する情勢について触れたいと思います。

 

 近年,成年後見人による被後見人(認知症等により成年後見を開始した人)の財産を横領する事件が多発しており,1年間の被害額が数十億円にものぼっています。

 

 弁護士・司法書士等の専門家後見人による横領事案もありますが,被害額や被害件数では親族後見人によるものがほとんどのようです。

 

 裁判所もこうした事態へ対策を打ち出していまして,①弁護士・司法書士等の専門家を後見監督人に付ける,②後見制度支援信託を使う,という2つの方法が行われています。

 

 まず,①についてご説明します。

 

 後見監督人というのは,民法上に定められている制度で,かんたんに言えば読んで字のごとく後見人を監督する人のことです。

 

 後見人に対しては家庭裁判所が監督しているともいえるのですが,裁判所の体制上,十分な監督がなされているとは言いがたい状態にあります。

 

 そこで,弁護士等を後見監督人として付けて,後見人が定期的に後見監督人に財産状況等について報告するようにすることで,被後見人の財産が侵害されるのを防ごうというものです。

 

 ただし,弁護士等を後見監督人として付ける場合には報酬が必要になります。

 

 報酬の額については裁判所が決めるのですが,以前もご紹介した「名古屋市成年後見活用ハンドブック」によると,被後見人の財産額が5000万円未満の場合には,月額1万円~1万5000円,財産額が5000万円以上の場合には,月額2万円というのが目安のようです。

 

 現在,名古屋家庭裁判所では,新規に成年後見を開始させる案件では,預貯金総額1200万円以上の場合,後見監督人あるいは後見制度支援信託の利用を検討する運用になっているようです。

 

 また,すでに成年後見を開始している案件についても,適宜,後見監督人あるいは後見制度支援信託の利用を検討する運用のようです。

 

 従来のように,特に親族に紛争のない案件では,申立書に記載したとおりの親族後見人が選任され,後見監督人等は付かない,というわけにはいかなくなってきているということですね。

 

 長文になってきましたので,後見制度支援信託については次回に触れたいと思います。


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6月 20 2015

個人再生

 先日,個人再生の研修に参加してきました。

 

 個人再生は,裁判所を使った債務整理の1手段で,破産では原則として債務をゼロにするのに対し,債務を圧縮した上で原則3年間(例外的に5年間まで延長可能)をかけて返済していくというものです。

 

 個人再生の最大の特徴は,住宅ローンについては減額せずに全額支払っていくことで,住宅を手放さなくてもよくなることです。住宅ローン以外の債務については,債務額が100万円以上500万円以下の場合には100万円以上,500万円以上1500万円以下の場合には債務額の2割以上を支払っていくことになります(例外的な場合があります。原則だけを書いています。)。

 

 破産では,家財道具や少額の現金・預金などを除いて清算する必要がありますが,個人再生ではその必要はありません。

 

 ただし,個人再生では,圧縮した額とはいえ債務を返済していくことになるため,将来の返済が可能なのかどうかが厳しく問われます。具体的には,将来において継続的にまたは反復して収入を得る見込みがあり,家計の状況からして返済が十分可能であることを裁判所に示していかなくてはなりません。

 

 個人再生を使うご本人だけではなく,家計を同じくする家族全員が一致団結して無駄遣いを減らし,節約したり収入を増やしたりする努力が必要です。


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6月 16 2015

じんましん

 ブログの間隔がまた空いてしまいました。

 

 これには理由がありまして,実は6月前半に突然じんましんを発症してしまい,数日間,仕事になりませんでした。

 

 打合せの日時を変更していただいた方にはご迷惑をおかけしましたが,今はすっかり治っています。

 

 原因は不明ですが,突然なるものですね。

 

 健康第一だなと改めて感じます。


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6月 02 2015

名和昆虫館

名和昆虫館 に行ってきました。

 

 現存する日本最古の昆虫専門博物館だそうです。

 

 岐阜城のある岐阜公園内にあります。

 

 博物館自体も,1919年(大正8年)竣工の建物ですので歴史的建造物です。

 

 入り口からして古めかしい感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 内部には,所狭しと昆虫の標本が置いてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここから,虫の苦手な方は閲覧を控えた方がいいかもしれません。

 

 世界最大のクモとサソリ。

 

 特にクモの大きさに驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 タマムシやら世界の奇虫やら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現地で見たときにはそう見えなかったのですが,青いチョウがステンドグラスのようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 岐阜公園内には,板垣退助の像がありました。

 

 板垣が刺されたのは岐阜市内らしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 岐阜駅前には,金ぴかの信長像もあります。

 


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