愛知県弁護士会所属 弁護士 服部一将 かにえ法律事務所

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法律よもやま話

3月 12 2016

訴訟費用は被告の負担とする

 民事事件の訴状には,ほぼ必ずと言っていいほど,「請求の趣旨」(原告が裁判所に出して欲しいともらっている判決の結論を書く部分)に
 
 
 訴訟費用は被告の負担とする
 
 
 
という1文が入っています(被告が複数の場合には,「被告らの負担とする」となっています)。
 
 
 
 被告として訴状を受け取られた方の中には,「これは大変だ」と思ってしまう方もいらっしゃるのですが,ここでいう「訴訟費用」には,原告が代理人弁護士に支払っている弁護士費用は含まれません。
 
ですので,「訴訟費用」の負担を裁判所に命じられたからといって,被告が原告の弁護士費用を負担することはないのです。
 
 
 
 では,ここでいう「訴訟費用」とは何でしょうか?
 
 
「訴訟費用」とは,原告が訴状に貼った印紙代,原告が裁判所におさめた郵便切手のうち使われた部分,当事者・証人等の旅費・日当などを指しています。
 
 
 
 しかも,実際にはほとんどの場合,判決で「訴訟費用」の負担が被告に命じられていても,原告側は「訴訟費用」の取立てをおこなっていません。
 
 
 なぜかというと,「訴訟費用」の取立てを正式に行うためには,裁判所で訴訟費用額確定処分の手続きを取らなければいけないのですが,その手間に比べて「訴訟費用」の額は小さすぎるからです。
 
 
 ですので,訴状にある訴訟費用に関する記載は,実際にはほとんど気にする必要はありません。

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6月 18 2013

後戻りのための黄金の橋

 刑法で「未遂」の1つとして「中止未遂」というものがあります。

 

 犯罪の実行に着手したんだけれども「自己の意思により犯罪を中止した」ために犯罪が既遂にならなかった場合をいい,通常の未遂とは区別されています。

 

 刑法43条によると,「犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった者は,その刑を減軽することができる。ただし,自己の意思により犯罪を中止したときは,その刑を減軽し,又は免除する」となっており,中止未遂の場合には必ず刑が減軽または免除されるという特典がもらえます。

 

 こういう仕組みになっていることについて,19世紀生まれのドイツの刑法学者リストは「法は犯罪者のために後戻りのための黄金の橋を架けた」という言い方をしました。

 

 いったん犯罪の実行を始めても途中で後戻りすれば助けてやるよ,というわけですね。

 

 私は学生時代にこの表現に出会って「かっこいい言い方だな」と思ったので,今日紹介してみました(^^)

 

 ちなみに「刑の免除」というのは「有罪なんだけど刑を科するのを免除してやるよ」ということであって,無罪とは違います。

 

  


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6月 15 2013

五七五の条文

 法律の条文の中には,五七五の俳句調になっているものもあって,次の3つが有名です。

 

「学問の自由は,これを保障する」(憲法23条)

 

「相続は,死亡によって開始する」(民法882条)

 

「こじきをし,又はこじきをさせた者」(軽犯罪法1条22号)

 

 最後の軽犯罪法のものは,これに該当すると「拘留又は科料に処する」(軽犯罪法1条柱書)となっていますので犯罪になってしまいます。


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